恥ずかしながら、私は芸能界のゴシップが大好きです。
特に興味のなかったタレントの不倫であっても一通り記事を読み、タレントの細かい経歴を調べ、他のタレントが出したコメントをチェックし、SNSでの反響を見て、最後は芸能リポーター気分で友人や妻に報告します。
我ながら、このゴシップ好きが生み出すエネルギーが無駄に思えてなりません。
そこで「ゴシップ好き精神」を使って学習意欲を高める教材の企画を考えてみました。
しかし、例に漏れず誰からも依頼がないので、あったことにします。
依頼内容
文藝春秋さんからの依頼は「過去に公開した記事を有効活用したい」というものでした。
文藝春秋が毎週出している「週刊文春」では毎週のように新しいゴシップネタが公開されますが、こういったコンテンツは消費速度が速く、出してから1週間もすればほとんど価値がなくなってしまいます。
そこで私は文春が持っている膨大なコンテンツを流用して、ヒット商品がロングテールで売れ続ける「教材」にすることを提案しました。
企画概要
「習刊古文春」は文春が取り上げた過去のスキャンダル記事を古語に翻訳し、古文の問題文にした教材です。
例えば「文春砲」として世間をアッと驚かせたベッキーと川谷絵音の「ゲス不倫」記事を古文の教材にするとこのようになります。
見出しだけでなく本文が全て古文になっていて、中身のゴシップを理解するためには現代語訳が出来なければなりません。
また、ベッキー&川谷絵音のようなひと昔前の記事であっても、当時は「不倫」などに興味がなかった現役高校生や、実際に文春を買ってまで読んだことがなかった人にとっては十分に興味を抱かせることができます。
また、古文には「和泉式部日記」や「源氏物語」「とはずがたり」など、不倫や浮気を題材にした内容が多く描かれているため、古文春で学んだ単語や言い回しは受験でも応用が効きます。
もしかすると、古文春で古文を学んだ後は、源氏物語も「ゴシップネタ」として興味が沸くようになるかもしれません。