姫路城を訪れた際に企画が思いついたのですが、姫路市からは依頼がないのであったことにします。
依頼内容
姫路城は世界遺産にも認定されている日本有数の観光スポットです。
そんな姫路城さんからの依頼は「外観だけでなく、中の魅力ももっと知って欲しい」というものでした。
たしかに姫路城でクローズアップされるのは、あの白くて美しい外観。
中の魅力と言われてもあまりピンときませんが、姫路城も「難攻不落・最強レベルの要塞」と言われていて、その機能性や強度は素晴らしいとのこと。
ただこの「要塞」としての魅力をどう平和な現代で伝えれば良いのか。
そこで合戦中の臨場感を味わいながら城内を巡ることができる、合戦中の音声ガイダンス「イクサウンド」を制作しました。
企画概要
この音声ガイダンスでは、足軽兵が合戦中に聴いていたであろう「足軽大将の指示」や「敵の攻撃による爆発音」などを聴くことができ、それを聴く中で段々と姫路城の「強さ」が分かる仕組みになっています。
また、姫路城の順路は「城外→城内→城外」という構成になっているため、前半の「城外→城内」は城を攻める側としての音声になり、後半の「城内→城外」は城を守る側の音声になります。
ガイダンスで聴くのは幻の合戦「戊辰戦争 姫路城の戦い」
姫路城は鉄壁の要塞ですが、実は一度も戦をしたことがない「不戦の城」です。
ただ一度だけ幕末の「戊辰戦争」にて新政府軍に攻め込まれそうになりましたが、この際も戦う前に降伏し、無血開城したのでした。
だからこそ、今回の音声ガイダンスでは、そんな幻の『戊辰戦争 姫路城の戦い』を空想したストーリーになっています。
EDテーマ「イクサンバ」
なぜか東京五輪で再び脚光を浴び、2021年の紅白歌合戦にも出場した松平健さんに、イクサウンドのEDテーマ「イクサンバ」を歌ってもらいました。
不戦の城という姫路城の文脈にかけて「戦わないで踊ろう!」というメッセージを打ち出しています。
もしイクサンバが大ヒットすれば、紅白歌合戦の大トリを勤めて「紅組も白組も戦わないで踊ろうよ!」という感動的なフィナーレを演出できるかもしれません。