キリトリ記事広告

「キリトリ記事」の
危険性を伝える新聞広告

私はネットニュースが大好きで、暇さえあればヤフーニュースを読んでいます。

しかし、ネットニュースで最近よく問題視されるのが「キリトリ記事」というもの。
テレビやイベントなどで有名人が発した発言を、都合の良い部分だけ切り取って掲載することで、事実を歪曲して伝えてしまう記事のことです。

なんとこの「キリトリ記事」が原因でダウンタウンの松本さんが「ワイドなショー」を降板するんだとか。
私は番組の開始当初から見ている大ファンなので残念でなりません。

ここは「岡、動きます」と言いたいところなのですが、残念なことに依頼がありません。
そこであったことにしてみました。

依頼内容

日経新聞さんからの依頼は「ネットのキリトリ記事が話題の今だからこそ、新聞を読んでもらうためのプロモーションを考えて欲しい」というものでした。

ネット記事はアルバイトが書いているものも多く、且つ簡単に修正が出来てしまうので校閲もそこまで厳しくありません。
一方で新聞は全てプロの記者が書いたものですし、印刷すると修正ができないので校閲も相当厳しく行われます。

そこで、情報の質が良い新聞の利点とキリトリ記事の危険性を両方伝える企画を考えてみました。

企画概要

これは日経新聞に掲載された、ネットのキリトリ記事に潜む危険性を啓蒙する新聞広告です。
一見するとただのネット記事を批判する新聞記事に見えますが、これも広告の一部。

そして中にはキリトリ線がついています。

この通りにカットすると、記事の一部を切り取ることができます。

切り取られた記事は打って変わって「伝わるネット記事」「若者を中心に広がる、全てが正しい情報だ」と、ネット記事を称賛する内容に変わってしまいます。

つまり、正しい情報が載った新聞記事を切り取ることで、ネットのキリトリ記事が持つ「事実が歪曲して伝わる」という状況を表現しているのです。

そして記事の下には「一部を切り取るだけで、全部が変わってしまう。」というコピーと「伝えるべきすべての情報を1つの新聞に。」という日経からのメッセージが。

ちなみに新聞の本文も切り取って意味が変わるようにしようと思ったんですが、めんどくさ過ぎてやめました。
ここだけ視界から切り取ってもらえると幸いです。